悪玉コレステロール値が高くなると様々な病気のリスクが上がってしまいます。悪玉コレステロールが原因で現れる病気にはどのようなものがあるのでしょうか?

動脈硬化

動脈硬化は通常、弾力性がある血管が硬くなってしまう状態のことを指します。血中の悪玉コレステロール値が高い状態が続くと、血管の中に沈着してしまいます。その結果、血管が狭くなり血液の流れが悪くなります。そのため血栓ができやすくなり。、後述する病気のリスクを上げてしまいます。動脈硬化は血管の加齢によっても発生する自然な老化現象です。しかし悪玉コレステロール値が高いとその進行を速めてしまいます。

狭心症、心筋梗塞

狭心症、心筋梗塞は動脈硬化によって心臓の冠動脈が狭くなったり詰まってしまったりすることで発症する病気です。狭心症は血管が狭くなることで発症するため、心臓に血液が不足することで発症します。痛みや圧迫感が胸に発生しますが、通常は15分から20分程度で治まります。狭心症の場合はあくまで血管が狭くなっているだけなので、心臓へのダメージは可逆的です。

一方で心筋梗塞は冠動脈が血栓により詰まってしまうことで発症する病気です、心臓の冠動脈が詰まってしまうと、その先の心筋に酸素を供給することができなくなってしまい壊死してしまいます。胸部に非常に強い痛みや圧迫感が生じるほか、背中や肩などに痛みが広がることもあります。冷や汗や呼吸困難が現れることもあり、それらの症状は30分以上続きます。狭心症が可逆的だったのに対して心筋梗塞は不可逆的です。壊死してしまった心筋は元には戻らないため早急に対応しないと死亡する可能性があります。

くも膜下出血

くも膜下出血は脳の動脈瘤というコブのようなものが破れてくも膜という部分の下の脳脊髄液に出血が広がる病気です。くも膜下出血は出血量が多く、脳卒中の中でも特に死亡率が高い病気です。「今までに経験したことがないような」と例えられる強い頭痛が生じ、意識を失うこともあります。動脈硬化がくも膜下出血の要因の一つで予防するためには悪玉コレステロール値を下げる必要があります。くも膜下出血は意識を失う可能性もあるため、頭に強い痛みを感じた場合は自分もしくは周囲の人が早急に救急車を呼ぶことが重要です。

まとめ

悪玉コレステロール値が高いとこれらの血管に関わる病気のリスクが上がってしまいます。致死的な状態となってしまう病気も多く、普段の生活で悪玉コレステロール値を適正に保つような生活を送ることが重要です。そのほか肥満、糖尿病、中性脂肪値、高血圧などにも注意するようにしましょう。

この記事の執筆者
医師/大見貴秀
専門分野:麻酔科